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オナガのいない朝、モズの声が響く秋 ― 鳥たちに教わる季節の移ろい

ひなたぼっこするスズメたち
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どうも、ながです。

私事ですが急に忙しくなり、ブログを更新できないまま10月が終わろうとしています。

そんな中でも、外へ出かける時や、自室で過ごしている時に感じていたことがあります。

夏によく見かけていた鳥が、秋になって見なくなった。

反対に、夏にはあまり見かけなかった鳥をよく見かけるようになったな。」と。

今回は、身近な鳥から季節の移ろいを感じた。そんなお話です。

オナガのいない朝、モズの声が響く秋 ― 鳥たちに教わる季節の移ろい

夏はオナガとツバメが近所を飛び回っていた

オナガの若鳥夏には近所でよく見たオナガ。

夏の間、私の住んでいる部屋の近所の林でオナガたちが過ごしていたようで、毎朝のように近くへ飛んで来てはギューイギューイと賑やかに鳴いていました。

バイト先へと歩いて行けば、そこかしこでツバメが鳴いていたり、飛んでいたりしました。

暑い夏が嫌いな私にとって、彼らは数少ない夏の楽しみでした。

毎朝のようにオナガに起こされるなんて、最高に幸せでしたよ。

今年の夏は近所の公園でオナガの巣を見つけたりもありました。こちらの記事で詳しく書いていますので良かったら見てみてください。

気付けば、鳴き声を聞かない朝が増えていた

秋が深まってきた頃、「そういや最近オナガさんたち来てないな」と気付きました。

時々、早朝に部屋の近くを通っていく時もあるようでしたが、ここ数日はもうさっぱりいなくなったようです。

夏は彼らの繁殖期。繁殖活動は群れのみんなで協力しながら行うオナガたちだから、夏の間はよく鳴き声を聞いたのでしょうか。

まぁ冬でも朝一番であれば、仲間同士で鳴き交わしながら採餌してる場面を見かけますが…

それはさておき、うちのすぐ近所に来なくなったことは事実。ちょっと寂しいです。

近所に来ていたオナガの群れは今どこへ…?

2025年生まれのオナガ幼鳥今年生まれのこの子たちは今どこへ…?

では、そのオナガたちはどこに行ったのでしょう。

オナガは日本では東日本に分布する留鳥として知られていますが、季節によって群れの行動圏やねぐらを変える可能性が高い鳥です。夏にはよく見かけた場所でも、冬になると姿を見せなくなることがあります。

この傾向については、1960年代に長野県で細野哲夫さんによる観察研究でも報告されています。

オナガが季節によってねぐらを変える様子が記録されており、行動圏の変化も示唆されています。
(参考「オナガの生活史に関する研究(第2報 就塒行動)」,日本鳥学会誌, 1967年)

先日、住んでいる部屋から南に500mほど行ったところにある林からオナガの鳴き声が聞こえてきました。今の時期は普段、その辺にいるのでしょうか?

行動範囲も意外と広いオナガたち。今後も気にかけながら、季節ごとにどこにいるのかを記録していこうと考えています。

夏の間、ツバメたちに癒された日々

この夏は、以前よりもツバメを身近に感じた気がします。

私が今住んでいる埼玉県狭山市は、ほどよく田舎っぽい感じのする街です。(個人的見解です。)

建物と自然のバランスが私にとってはちょうどよく感じています。

見渡せば田畑や茶畑がすぐそこにあるような街ですから、鳥たちも身近にいます。

電線に留まるツバメ電線に留まっていたり飛び回っていたツバメをよく見ました。

人家やマンションなどの軒下に巣を作るツバメたちにとって、建物と畑などが近いこの街は、巣作りにうってつけなのでしょう。

ちょっとそこまで歩くだけでも、あちこちで「チュピーチュピー」や、「ジュリリリリ…」といったツバメたちの声が聞こえ、巣立ち後には、群れて楽しそうに飛び回る姿を見られました。

来年の夏も、この街に戻ってきて楽しそうに飛び回ってほしいと願っています。

モズの高鳴きとヒヨドリの群れ 秋を告げる鳥たち

気温も下がり秋らしくなってきた10月半ば頃。

モズが高鳴き(縄張り宣言の鳴き声)を始めたり、ヒヨドリたちが群れ始めたりと、夏とは違った行動を見せる鳥たちを目にするようになりました。

ゆっくり観察に行くことは出来ませんでしたが、配達バイト中やお出かけ先などで見る事ができ、季節が変わっていくなぁと実感しました。

けたたましいモズの高鳴きが響く日が増えた

アンテナに留まるモズ普通に近所の建物のアンテナの上にも来るモズさんです。

電線の上や木の高いところで「キチキチキチキチ…」と甲高い声をよく聞くようになりました。

その正体は、モズです。

モズの高鳴き七十五日」ということわざがありますが、これはモズが高鳴きを始めると75日後に霜が降りる。という自然観察に基づいた言い伝えです。

そろそろ寒くなってくるなぁと、季節の移ろいを教えてくれる鳥として有名ですね。

私の過ごしている狭山市では、田畑の近くや住宅地でもそこらじゅうでモズを見かけますが、以前よく行っていた足立区の舎人公園でも見た事があります。

都市公園などでも見られる小さな猛禽、モズ。

鳴き声はなかなか大きいので、声を頼りに探してみてくださいね。

ヒヨドリが群れ始め、賑やかになってきた

屋根の上で鳴くヒヨドリこの日は向かいのアパートと反対向かいの戸建ての屋根の上で大合唱でした。

朝から「ヒーヨヒーヨ!!」とやかましく鳴いてるヒヨドリ。(私は大好きです)

そんな一羽でもうるさいほどのヒヨドリが、秋になると群れ始めます。

ヒヨドリは、昔は冬鳥として日本に来て、春になったら去っていく鳥だったそうです。

今では、本州では一年中日本にいる留鳥になりましたが、北海道のヒヨドリは秋になると本州へ渡ってくるそうです。

そのせいか、秋から冬にはヒヨドリが増えたように感じるのですね。

それに、個体差や群れによるそうですが、本州の留鳥化しているヒヨドリでも群れを作って移動をしている可能性があるそうです。

留鳥と漂鳥の二つの側面を持つ鳥。ヒヨドリが増えてくると、これから冬になっていくなと実感します。

忙しい日々の中で感じた秋

うだるような暑い日が減り、過ごしやすくなってきた秋。

もう少ししたらすぐ冬になってしまいますね。

そろそろ冬鳥たちも日本にやってきて、特に川や都市公園の池なんかはカモたちで賑やかになるでしょう。

行楽シーズンでもある秋ですが、まだ秋が終わるまではスズメバチやマダニ、ムカデなどが活動しています。

紅葉の景色を楽しんだり、紅葉と一緒に鳥を撮影したいという方。充分に気を付けてお出かけしてくださいね。

渡り鳥たちが入れ替わり、もうすぐ冬がやってくる

夏鳥たちが日本から出て遠い外国へと旅立つ中、逆に冬鳥たちが日本へ渡来してきています。

これから冬本番へ向けて、たくさんの冬鳥がやってくることでしょう。

気が付いたらツバメは見なくなり、ジョウビタキの鳴き声を聞くようになってしまいました。

今年ももう少しで終わりかぁとしみじみしますね。

いつの間にか見なくなったツバメたち

9月も終わろうかという頃、気が付いたらツバメたちを見かけなくなっていました。

近所のマンションの軒下や、すぐその辺の電線の上でペチャクチャお喋りをするように賑やかに鳴いていたのになぁとしんみり。

人のすぐそばに巣作りをする彼らがいなくなると、ちょっと寂しくなりますね。

ジョウビタキを見かけ、冬はもうすぐだと感じた日

ツバメがいなくなっちゃったなぁと寂しがっていた10月下旬。

配達バイト中、車を停めて外に出たら「ヒッヒッ…」と自転車のブレーキ音のような金属音に似た声が!

そう、ジョウビタキです!

その日は声だけしか聞こえませんでしたが、後日お出かけをした際に姿を見かけることができました!(撮影はできませんでしたが…)

冬鳥のアイドルとまで言われる鳥、ジョウビタキ。

彼らを目にするようになったということは、冬はもうすぐそばまで来ているのでしょう。

季節の移ろいを教えてくれる「身近な鳥たちの変化」

身近な鳥たちの行動や、鳥を見かける、見かけないといった変化は、私たちに季節の移ろいを感じさせてくれます。

例えば、人のようにカレンダーも無いし、まだまだ暑いのに夏が終わると感じて渡りを始めるツバメたち。

彼ら野鳥の本能的な習性は、もうすぐ季節が変わるんだな。と、気温や催し物に左右されないひとつの季節の区切りとしての目安になります。

すぐそばにいる身近な野鳥たちを見てみることで、季節を感じてみてくださいね。

遠出をしなくても、近所の鳥たちが教えてくれる

街灯に留まるスズメたち朝にひなたぼっこをしていたスズメたちです。

野鳥たちの習性を少しでも知る事で、遠出をしなくとも、近所の鳥たちの行動で季節の移ろいを知る事ができます。

オナガは季節でねぐらを変える可能性が高いと言われていますし、シジュウカラエナガなどは秋から冬になると混群(複数の種が一緒に群れを作ること)を作ったりします。

夏には見かけなかった鳥が、秋~冬にかけて近所に出没するようになった。など、少しだけ近くの鳥を見てみるだけでも面白いのでおすすめです。

忙しくても「鳥が鳴いてるなぁ」って感じるだけでも癒されます。

近所の鳥を知ってみたら、季節の移り変わりをもっと楽しめるはずですよ。

これから訪れる冬に向けて

今年もあっという間に11月です。2025年も残すところあと2ヶ月ですよ。早いものですねぇ。

これからまた冬がやってきます。

広葉樹の葉は落ちて、鳥を見つけやすくなる時期です。

寒さ対策をしっかりして、双眼鏡やカメラを持って、鳥を探してみてください。夏よりはずっと見つけやすいはずですから。

私みたいにコンデジで野鳥を撮ってる人間もいますから、ご自身のスタイルで自由に楽しんでくださいね。

コンデジで撮影した話に関してはこちらの記事で書いておりますので良かったら参考にしてください。

自由にとは言いましたが、マナーやモラルは忘れずに!
周囲への気遣いは何より大切です。

おわりに

今回はごく身近な鳥たちが季節の移ろいを知らせてくれた。そんなお話を書かせていただきました。

私事で本当に恐縮ですが、ブログを更新できないほどあれこれと忙しくさせていただいており、まったり鳥を見に行く時間があまり取れていません…

おかげでもうちょっと夏鳥を撮りたかったな…という後悔が少しあります。まぁそれは来年リベンジさせていただくとしましょう。

来る冬に向けて、体調管理やこの忙しい状況にもなんとか整理を付け、もっと鳥たちを撮影しに行けるように調整したいと考えています。
まぁ私の話は置いといて…

今これを読んで下さっているあなたの近所の鳥たちはどうでしょうか。

あの鳥、いつも来ていたのに来なくなったなぁとか、ありませんか?

それはもしかしたら、季節の変わり目が原因かもしれません。

野鳥の習性を知って、季節の移ろいをもっと楽しみませんか?

私のXアカウントでも野鳥写真をアップしています!そちらでも楽しんでいただければ嬉しいです!

今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

それでは、また。

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