どうも、ながです。
以前コンデジでの野鳥撮影について書かせていただきましたが、やはり簡単ではありません。上手く撮れない事もよくあります。
SNS上にはとっても綺麗な写真が沢山投稿されていますが、きっとその陰には上手く撮れなかった写真も沢山ある事でしょう。
そこで、そんな失敗もみんなで笑い飛ばせたらいいんじゃないかと思い今回の記事を書く事にしました!
私は一眼カメラを持ってないのでコンデジあるあるになってしまいますが、そこはご愛敬。
失敗も笑い飛ばせ!
コンデジの失敗あるある5選!
ズームすると手ブレが止まらない!
野鳥撮影のために遠くまでズームできる機種を選んだものの、いざ撮影してみると写真がブレブレ…そんな経験はありませんか?
恥ずかしながら、私は最初上手く撮れませんでした。ブレッッッブレでした。笑
強力なズームの裏にある落とし穴
初めて光学30倍ズームのコンデジを買って撮影した時、こんなにもヒドイのかと思ったのが「手ブレ」です。
最大までズームした時にまるで安定しなくてびっくり。
遠くから野鳥を撮影できるのは良いのですが、これは難しいかも?と思ってしまった瞬間でした。
もちろん、対策はできますし今では綺麗な写真も撮れるようになってきました。
手ブレ補正では追いつかない現実
私の使用しているカメラにも手ブレ補正は搭載されているのですが、それでもやはりズームすると多少の手ブレは出ます。
ましてや相手はあの野鳥たち。じっとしていてはくれません。
そうなると自身もカメラを動かしながら撮影する事になるので、余計にブレやすくなるという悪循環…
手ブレ補正があるから大丈夫と過信をせず、ズームする=手ブレが発生するという前提で撮影に臨む事が大事だと覚えました。
対策:ズームを控えめ or 撮り方にひと工夫
ブレを抑えるためにはズームをしすぎない事も大切です。
せっかく高倍率ズームが搭載されてるなら最大までズームしたくなる気持ちはとてもわかりますが、ブレてしまっては元も子もありません。あえて少し引いて撮影してみてもいいと思います。
それと、撮り方にも工夫を。例えば…
- 脇をしっかり締める。
- ファインダーやモニターを顔や身体に当てて支点にする。
- シャッターをゆっくり押す
- 息を止めるタイミングで撮る
などのいわゆる「手持ち撮影の基本姿勢」を意識するだけでもかなり良くなります。
SDカードの容量に余裕があるなら「連写モード」にして何枚か撮っておき、後でブレてない写真を選ぶのもオススメです。
野鳥は動きも早いし出会う事だけでも運要素が多い。だからこそ、ブレないような工夫や綺麗に撮れる確率を上げておく事がとても大切です。
電源を入れたら鳥が逃げる
シャッターチャンスと思って立ち止まり電源を入れた…と思ったら鳥が逃げてしまった。
そんな事もよくありますよね。立ち止まる人と通り過ぎる人、鳥達は意外と人の事をよく見てるんですよね。
街でよく見かけるカラスは特に人の事を良く見ていますし、それがわかりやすく行動に出ています。人を見つけたらじっと人を観察してたりするので、機会があったら観察してみてください。
ハシブトガラスのハシボソガラスの見分けについても書いていますので、そちらを参考にしてみてくださいね。
電源オフにしているとシャッターチャンス逃しがち
バッテリーの節約のためにも電源をオフにして鳥を探している事もあると思います。
そしてシャッターチャンスが到来。いざ撮ろうと電源をオン!
が、しかし。レンズが伸びている間に鳥が逃げて行ってしまった。
なんとも言えない気まずさを一人で抱えながら、もう一度電源をオフに…
なんてこと、よくありますよね。
カメラを構える前に勝負が決まっている事も
電源のオンオフ問題もそうですが、カメラのズームやボタンの操作音、撮影する私たち人間の動きなど、野鳥たちは「いつもと違う素通りしない人間」に対してとても敏感です。
ある程度の距離があっても、そんな人間の行動の違和感に気付いて逃げて行ってしまう事があるのです。
逃げられてしまう事が多いと言う場合、撮るぞ!という気持ちが前面に出てしまい、人間の動作が不自然になる→野鳥側が人間に違和感を覚える→野鳥が危ないかもしれないから逃げようと判断する
という流れなのでは?と勝手に推測しています。
かなりの距離を取るか、気付かれないようにすれば解決できるはずですね。
対策:先読みと「構えたまま待つ」作戦
上記のこれらを防ぐには、電源を入れてあらかじめ撮影できる状態にしておくのが良いでしょう。
私の場合、散歩しながら鳥を探すのが好きなので、基本的にカメラは上着のポケットに入れっぱなし、電源を切っています。
ですが、鳴き声が聞こえていたり、その辺に何かいそうだなって思ったらポケットからカメラを出して電源をオンにします。歩きながら先にある程度ズームをしておいて、対象を見つけてからブレない程度にさらにズーム。
そうする事で、少しでもシャッターチャンスを増やしています。
もちろん、鳥が留まりそうな枝や、よく来る場所にカメラを向けたまま待ち伏せをするのも良い作戦でしょう。
人によっては同じ場所で数時間、撮影の機会を待つなんて話も聞きます。ご自身のスタイルにあった撮り方を模索してみてくださいね。
ピントが鳥じゃなく枝に…
木の枝と枝の隙間に鳥がいる!なのにAF(オートフォーカス)が手前の枝にピントを合わせてしまって鳥が撮れない!
こんな事が起きてしまった方もいるのではないでしょうか。
何度かAFボタンを押し直しているうちに鳥が飛んで行ってしまって「今シャッターチャンスだったぢゃん!!!」と発狂した事があるのは、きっと私だけではないはず。
AFが狙うのは「コントラストの強いところ」
なんでこうなってしまうのか調べてみたら、多くのコンデジにはコントラスト検出式AF(明暗の差がはっきりしているところにピントを合わせる仕組み)が採用されているらしいのです。
そのため、背景と鳥の色が似ていたり、枝と重なっていたりすると、ピントが枝や葉っぱに吸い寄せられてしまう事があるようです。
その上、野鳥はじっとしておらず動いている事が多いので、AFが迷っている間に鳥がどこかへ行ってしまうなんて事も…
せっかくのシャッターチャンスが台無しに
私たち人の目では「そこに野鳥がいる」とわかっていても、木の枝の隙間などわかりにくい場所ではカメラの方が鳥を認識してくれない事も。
茂った藪の中や、細い枝の隙間などではピントが合うかどうかは運次第。みたいな部分も否めないのがコンデジの厳しい部分ですね。
「せっかくすぐそこにいたのにピントが合わなかった」という悔しい思いをする事も、野鳥撮影をしていると一度は通る道なのかもしれません。
対策:フォーカスエリアの工夫や連写機能の活用
これらの問題を少しでも減らすには、AFの設定を見直してみるのがいいでしょう。
中央重点AF(カメラ画面の中央にピントを合わせる)や、AFフレームのサイズを小さくしてみたりと設定で変えられる部分もあります。
それから、対応している機種であれば動体追尾AF(サーボAF)などもあるので一度設定を見てみてくださいね。
それに加えて、枝が被ってしまったり、被写体と背景が似たような色になってしまうピントが合いにくい構図を避けて撮影するなど、構図次第で綺麗に撮れるようになるので、そこも工夫を!
そして、連写機能を使うことで、撮影をした後でピントが合っている写真を選ぶといういわゆる「数打ちゃ当たる作戦」もできます。これもぜひ試してみてください。
曇り空で背景が白飛び
曇りでも鳥を見に行きたい。そう思って外へ出かけるものの、電線に留まっている野鳥を撮影したところ、背景が真っ白。鳥は真っ黒なシルエットだけでなんだかわからない。
そんな経験があるという方も少なくないでしょう。曇りの日の撮影は要注意です。
空は真っ白、鳥は真っ黒になる現象
曇り空を背景にすると、カメラは全体の明るさを平均的に整えようとします。そのため空は真っ白になり、影っぽくなっている鳥は真っ黒に潰れてしまうのです。
とくに、コンデジは搭載されているセンサーのダイナミックレンジ(明るいところと暗いところの情報を同時に上手く記録する力)が一眼カメラほど広くないので、背景の白飛びや被写体の黒潰れは起きやすいのです。
曇りの日だからなんだか地味な写真になりそうと思われるかもしれませんが、実は綺麗に撮る事すらも難しいシチュエーションだったりします。
曇天は露出バランスが難しい
空を入れた構図ではカメラが空の明るさに引っ張られて、鳥の部分が暗く写ってしまう事がよくあります。
これはコンデジが自動で露出を判断する評価測光や中央重点測光の限界でもあります。
ちょっとここでカメラの測光方式について!
カメラにおける測光とは、被写体の明るさを測定してカメラが自動で適切な露出(絞り値、シャッタースピード、ISO感度)を決める機能の事。
評価測光:全体の明るさのバランスを見て露出を決める測光方式。
中央重点測光:画面中央の明るさを基準に露出を決める測光方式。
スポット測光:被写体のごく一部を測光し、露出を決める測光方式。
代表的に以上の3つの測光方式が挙げられます。
私たち人間の目で例えると、明るい所から暗い所に入った時、最初は見えないけど徐々に見えるようになる暗順応や逆の明順応がこれに近いです。
周りの明るさに対して見え方の調節をしているんですね。
カメラの測光もそれと同じ。周りの明るさを基準にどういう風に写すかを自動で判断してくれているのです。
それと、3つの代表的な測光方式について、人間の目で例えるとこんなイメージです。
評価測光:全体をパッと見回して、まぶしくも暗くもないちょうどいい見え方。
中央重点測光:目の前の話し相手にピントを合わせている感じ。
スポット測光:小さな文字を読む時みたいに一点集中でそこだけを見る感じ。
対策:露出補正をマイナスに or 構図変更
これらの問題には2つの方向で対処が可能です。
1つ目。
まずは露出補正をマイナスにしてみましょう。
背景の白飛びが少し軽減されます。その代わり少し暗い写真になってしまいますが、撮影後の補正で持ち直せることもあります。
そして2つ目。
構図から空を避ける事です。
そもそも空を構図に入れない作戦ですね。背景に木や壁などが入るようにしたり、低い場所にいる野鳥を狙ったり、曇りの日は空を構図に入れない工夫をしてみるといいでしょう。
イチかバチかでスポット測光を試してみてもいいかもしれません。それなりにしっかり野鳥の色も写る場合があります。
露出はカメラの機種毎に多少クセがあるので、実際にシチュエーションごとに色々な設定を試してみて、「この子は曇りの日はこの設定で!」ってしっくりくるところを探ってみてくださいね。
薄暗い場所ではノイズがひどい
曇りの日や薄暗い林ではせっかく撮った写真がザラザラ。ノイズまみれの残念な写真に…
暗い場所では自動的にISOが上がる
光量が少ない環境ではカメラはシャッタースピ―ドを保つためにISO感度を自動で高くします。
「ISO感度を高くする=カメラのセンサーの感度を無理やり上げる」事で写真全体にノイズ(ザラザラ感)が目立つようになってしまうのです。
コンデジはセンサーサイズ小さい事が多いです。そのため、ISO800を超えたあたりからノイズが目立つ場合もあります。
夜じゃなくても、夕方の木陰や曇天、逆光の時などには注意が必要です。
ノイズでザラザラした感じの写真にがっかり…
撮影直後のプレビューではそこそこ綺麗に撮れたかな?と思っても、後でゆっくり見返してみるとなんかモッサリしてるというか、シャープさに欠ける写真だった。なんて事もありますよね。
ブレてはいないんだけど、なんかボヤっとしてる感じだったり、ノイズがちょっと目立つなぁって感じ。
これもISO感度を上げ過ぎていると起こる事です。
曇りの日の昼間などにコンデジのオート撮影モードなどにしてるとなりがちなイメージですね。
対策:ISO上限設定やRAW現像でカバー
撮影する時、ISO感度の設定を自動にしているという方は、「オートISOの上限設定」を使って、「自動でISOを決める場合でもISO800までしか上げない」というように上限を設定するとノイズだらけの写真を撮ってしまう確率を下げられるでしょう。
ただし、ISO感度を上げないとシャッタースピードが下がってしまうので、動きの少ない鳥でないとブレてしまいますのでご注意を。
私の持っているカメラには搭載されていない機能ですが、その場合はシチュエーション毎に自分でISOを決めてしまうのが良いでしょう。曇りで暗いならISO800に指定する。といった具合に。
この辺りもカメラのクセを探っていく必要がありますね。
そしてもう一つ。
これも私のカメラではできないのですが、上位機種や高級コンデジになるとRAW撮影(カメラが見たままの光の情報を未加工のまま保存する撮影方法)に対応しているので、撮影後にノイズ軽減や明るさの補正などをしても画質の劣化が少ないのが特徴です。
RAW撮影って?
RAWはカメラが記録した編集前の「生データ」で、後から明るさや色を自由に調整できるファイル形式です。
スマホや普通のコンデジみたいなJPEGファイルと違ってそのまま見る事はできませんが、編集で白飛びや補正をこだわれるのが強み!
コンデジでは対応している機種は限られますが、とことんこだわりたいという方にはオススメです。
RAW撮影に対応している機種はコンデジでも上位機種になってくるのでお値段はお手頃とは言えませんが、すぐに持ち出して気軽に持ち歩き、撮影が可能な点はコンデジならではです。
例えばこんなカメラがあります。良かったら見てみてくださいね。
公式サイトではプロが撮影した写真も載っていました。圧倒的な迫力の高画質写真がコンデジで撮られたと思うと驚きですね。
おわりに
今回は失敗も笑い話になるようにと、コンデジの失敗あるある5選を書きました。
あなたも似たような失敗はありましたか?
それとも、もっと良い対策を見つけているのでしょうか?
コメント欄でこんな失敗した!とか、こういう対策して上手くいった!などなどぜひ聞かせてください。
私のXアカウントでも野鳥写真をアップしています!そちらでも楽しんでいただければ嬉しいです!
今回もここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また。






