どうも、ながです。
街で見かけるカラスたち。ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいるっていうのは聞いた事がある方も多いかもしれません。
ただこの2種、どちらも黒くて大きい鳥という認識から見分けるのはちょっとコツがいるのです。
それに、図鑑では生息地が違うと書かれているのですが、案外同じ公園でどちらもみかけたりします。
今回はそんなカラスたちについて、見分け方や私の観察体験について書いていきます。
それ私もあった!など、あなたの体験もぜひコメントでお聞かせくださいね。
この記事でわかること
- ハシブトガラスとハシボソガラスの見分け方
- 生息地の違いと実態(筆者調べ)
- カラス観察のコツ
ハシブトガラスとハシボソガラス、実は両方いる?町で見かける「黒い鳥」を見分けてみよう
実は混在している?ハシブトガラスとハシボソガラス
図鑑によってはハシブトガラスは市街地や森林、川などに生息し、ハシボソガラスは市街地や農耕地に生息すると書かれていますが、街によっては同じ場所に2種類ともいる場合があり、パッと見ではどちらなのか判別がつきにくい時があります。
この記事を読んで見分けのコツや、両方いる場所の特徴などを知れば、観察もしやすくなるかもしれません。
よく言われる生息地の違いは本当か?
今やカラスはどこでも見かける特別珍しい鳥でもないですが、ハシブトガラスは元々森林に住んでいた鳥です。
人の生活圏が広がるうちに、彼らが住む森が少なくなった事。そして彼らが都市部で人が捨てたゴミなどの中に食料がある事を知り、天敵も少ないので都市での生活に適応していった事が街中に進出するようになった大きな要因です。
そしてハシボソガラスは元々農耕地や河川敷など開けた環境に住んでいたカラスで、今では都市部でも見かけるには見かけますが、こちらはハシブトガラスよりは少ない印象です。
東京都内のような都市部においては緑の多い都市公園などに行くと見かける事が多いでしょう。
実際にあった「両方いる場所」
私が以前暮らしていた東京都足立区では、街を歩いていたらどちらも見かける事がありました。
おそらく近くに川や小さいながらも畑があったり、緑道などもあって自然環境が残されていたことが大きな理由かと考えます。
一番印象に残っているのは足立区にある舎人公園です。
ここではハシブトガラス、ハシボソガラス両方のカラスが見られました。
舎人公園の東側、自然観察広場から大池周辺に至るまで沢山のカラスがいました。
実際に散歩に行ってもハシブトガラスが多いものの、ハシボソガラスもいて、この公園には両方いるんだなと思い、図鑑に載っている「生息地が違う」は必ずしも正しいわけじゃないんだなと実感しました。
他にも舎人公園には色々な野鳥が来るのでお散歩でもガッツリバードウォッチングでもオススメです。
↓以前に舎人公園での鳥見について書きましたのでそちらの記事も読んでみてください。↓
見分けのポイントを写真でチェック!
ここからは具体的にどこを見ればハシブトガラスなのかハシボソガラスなのかを見分けられるのかについて書いていきます。
慣れるまでは写真に撮って、後からじっくり見るというのもアリです。その場ではわからなくても、後で分かるだけで観察がグッと楽しくなりますよ。
くちばしの形の違い
くちばしの湾曲具合がかなり違いますね。
まずはくちばしの形から。
ハシブトガラスはくちばしが大きく太いです。そして、上くちばしが大きく湾曲しているのが特徴です。
対してハシボソガラスはくちばしは太くはなく、大きくもない。そして上くちばしの湾曲も少ないです。
名前の通り、クチバシが太い方がハシブトガラス(嘴太烏)。
クチバシが細い方がハシボソガラス(嘴細烏)です。
頭の形・おでこの傾斜
並べてみるとわかりやすいですね。
次の見分けポイントは頭の形です。
ハシブトガラスはくちばしと頭との境目が段差になっていて、ハシボソガラスは段差になっていません。
ですが、ハシブトガラスの段差については、姿勢によっては段差に見えなかったり、緊張時には段差が無くなったりするそうなので、ここは注意しないといけないポイントです。
観察をする時は横顔を見るとこの点はハッキリしやすいです。
おでこがぽっこりしているのがハシブトガラス。
おでこがなだらかでスマートなのがハシボソガラスです。
鳴き声、鳴き方の違い
一番わかりやすいと言われるのが鳴き声と鳴き方です。
ハシブトガラスは「カーカー」や「アーアー」といった乾いた声で、鳴くときも普通に鳴きますが、ハシボソガラスは「ガァーガァー」といった濁った声で、鳴くときはお辞儀をするように鳴きます。
とはいえ、ハシブトガラスにも濁った声で鳴く個体もいるので、鳴いている姿まで見られると識別しやすいでしょう。
「わからない」で終わらせない観察のコツ
最初のうちは「あれはハシブト?ハシボソ?」とわからない事がよくありますが、全然大丈夫です。
写真を撮ったりして後からゆっくり識別をするようにすれば、自然と慣れていき、見てすぐにどちらなのか分かるようになってきます。それも野鳥観察の楽しみの1つです。
距離感・角度に注意
遠すぎたり角度が悪かったりすると識別が難しいです。
程よい距離で、横顔を見せてくれた時がチャンス!
写真も撮れれば、後から見返してどっちのカラスなのかを識別しやすいのでオススメです。
他の野鳥に比べて、ある程度は近づきやすい鳥なので、警戒させすぎないように程よく近づいて見てみましょう。双眼鏡などがあると必要以上に近づかなくて済むのでオススメです。
個人的には観察しながら記録として写真や動画を残せるので望遠鏡型カメラがオススメです。
以前に望遠鏡型カメラのレビュー記事を書かせていただいたのでそちらも要チェックです!
少しずつ「わかってくる」のは面白い!
カラスに限らずではありますが、鳥を見に行った時に「あれはハシボソガラスだ」といった具合にすぐに判別が出来るようになるのはなんだか嬉しく、面白いものです。
何事もそうですが、この「わかってくる」感覚って自分が成長してるって感じさせてくれるので良いですよね。
野鳥たちはすぐその辺りにいます。少しでも理解してくれる人が増えてくれたら、人も野鳥も住みよい世の中になっていくのではないでしょうか。
おわりに
今回は日本でよく見る2種類のカラスについて、見分けのポイントと私の観察体験を書かせていただきました。
街のゴミ捨て場を荒らしたり、人に攻撃してきたりと嫌われがちなカラスですが、彼らは頭が良く、家族を大切にしている素晴らしい鳥なんです。
ゴミ捨て場を荒らすのは、食べ物を探しての事。人に攻撃するのは、巣に近づいてきた人を追い払い雛を守るためなど、きちんとその行動には理由があるのです。
だから、その行動だけを見ずに、「なぜそういう事をするのだろう?」と考える事が大切かなと私は考えます。
私のXアカウントでも野鳥写真をアップしています!そちらでも楽しんでいただければ嬉しいです!
今回もここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また。






